妄想劇場

2019年7月 3日 (水曜日)

妄想劇場「キャバシティーハンター」(2)

このお話は前回の続きです。

タレミーはとあるアパートの前で彼を待っていました。垂れ耳の若い男が外に出ようとしてタレミーの姿を見つけ一瞬ギョッとした表情で戸を閉めようとしましたがタレミーは見逃しませんでした。

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タレミー「やっとお会いできたわね探偵さん。いえ護衛係と言うべきかしら?」

「あ、あの、何のことだかさっぱり・・・」

「とぼけても無駄よ。パパに頼まれてずっと私を尾行してきたんでしょう?私がこの街に来てまもなく、怪しげな芸能事務所のスカウトに声をかけられ事務所に連れて行かれそうになった時、キャバタウンでキャッチセールスに着物を売りつけられそうになった時、訪問販売で羊毛布団を買わされそうになった時も、偶然パトカーが横切ったりお巡りさんがパトロール中だったりお金が引き出せなくなったり、全部タイミングが良過ぎたわ。心配性のパパが私をすんなり家から出してくれたのも怪しいと思ってたわ。」

「ご存知だったんですか・・・。」

「私を誰だと思ってるの?パパの娘よ?パパは昔探偵だった。パパは隠してたけど私はママから聞いて知ってた。パパはこの街で仕事をしている時にママに出会った。クライアントとその家族には個人的接触が禁じられているにもかかわらずママと付き合って結婚した。掟破りのパパは事務所を追われこの街を出て故郷のパピヨン村に戻った。」

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「どうしてそれを・・・。」

「えっ!!マジ!?本当に?今のは全部あてずっぽよ?死んだママがとんでもない妄想家でいつも見てきたようなウソばかり言ってたから私も言ってみただけ。そう・・・じゃあやっぱりいるのねもう一人。」タレミーはくるりと後ろに向き直って叫んだ。「さっきからそこにいるんでしょう?出てきて顔を見せて頂戴。どうしても聞きたい事があるの!!」

植木鉢の陰から立ち耳の青年がひょっこり顔を出した。

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「やあ見つかっちゃいましたか。さすがはボスのお嬢さんだ。」

「用心深いパパが私と若い男性だけにするはずがないわ。私だったら必ずもう一人見張りを立てる。ねえそれより私が今日ここへ来たのはパパの事よ!この2日間全然連絡が取れないの。今まで一度だってこんなことなかった。何があったの、知ってるんでしょ、隠さず教えて!!」

「実はボスは村の健診で異常が見つかって検査入院中なんです。」

「そう・・・わかった、今日中に荷物をまとめて明日パピヨン村に帰るわ。」

「えっ!?でもまだお相手が見つかってないんじゃ・・・。」

「それならたった今見つけたわ。よかったら2人も一緒にパピ村に来てくれない?」

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タレミーは初めから父の仕事を継ぐつもりでキャバシティーに出てきたのです。語学や法律や経理など事務所を開くための勉強をしながら信頼できる有能な仕事のパートナーを探していました。2人の優秀な男性をヘッドハンティングしたタレミーはパピ村に戻り、父親のユーリーが異常なしとわかるとすぐに新しく事務所を開き社長になりました。やがて部下である立ち耳のパピ夫と結婚し公私共にパートナーになったのです。

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↑2人の間に生まれた半分垂れ耳半分立ち耳のファレン。

可愛い一人娘のタレミーが村に戻ってきて自分の選んだ男性と結婚し自分にそっくりな孫の顔も見せてもらって大満足の父ユーリーなのでした。

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注:この物語は完全フィクションです。あの有名な「シティー・ハンター」とは全く関係ありません。探偵にそんな掟があるのかどうかも知りません。

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2019年6月27日 (木曜日)

妄想劇場「キャバシティーハンター」

立ち耳達が住むパピヨン村にひとりだけ垂れ耳の女の子が住んでいました。名前はタレミー。可愛い垂れ耳を持ったタレミーは男の子達からモテモテでした。タレミーはある日父親に思い切って打ち明けます。

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ねえパパ、私この村を出て大都市キャバシティーに行きたいの。賛成してくれる?

父ユーリー「えっ。どうして。パパとの暮らしが嫌になったのかい?」

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タレミーの母親は2年前に他界しタレミーは父との二人暮らしでした。

タレミー「違うわ。むこうで勉強がしたいの。素敵な生涯の伴侶も見つけるわ。パパとママが出会ったように。」

父「そんなことしなくてもタレミーはモテモテでよりどりみどりじゃないか。」

タレミー「あんなの。私の垂れ耳が珍しいだけよ。好奇心で近づいてくる雑魚どもに用はないわ。むこうには私のような垂れ耳の女性がたくさんいるんでしょう?大勢の中から私一人だけを見つけてくれる運命の人と出会いたいの。ねえお願い、私をキャバシティーに行かせて!」

父「う、うーーーん・・・・💧」

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「心配だなあ。タレミーは今のままでも充分きれいで可愛くて頭がよくて性格もいいのに、それ以上勉強して賢くなったらキャバシティーで大勢の男達にプロポーズされて帰って来れなくなるよ。」

タレミー「やだもうパパったら親バカね。大丈夫、パパのような素敵な彼氏を見つけて必ずここに戻ってくるわ。」

可愛い一人娘を一人で都会に行かせるのは心配でしたが娘の熱意に負けて父はキャバシティー行きを許可しました。「毎日必ず1回連絡を入れること、相手を見つけたらすぐにパピヨン村に戻って父に会わせること」この二つが条件です。

タレミーはついに憧れの大都会キャバシティーに降り立ちました。

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のんびりした田舎のパピヨン村と違い大都市のキャバシティーには危険や誘惑がいっぱいです。タレミーは何度か危ない目に遭いながらも乗り越えて真面目に勉強し、2年の月日が流れました。そしてついにタレミーは理想のパートナーを見つけ出したのです。

続きはこちら。

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2019年5月25日 (土曜日)

妄想劇場「みにくいアヒルの子パピ」番外編

ユーリが受け損なったネガイカナエール学園キャバリアになりま専科の熱血指導員ゴルゴマユーゲによる「垂れ耳実技講座」

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みなさん!キャバリアの耳は何故垂れているかご存知ですか?それは「キャバの耳が重いから」です。分厚くてしっとりとイカのような重い耳、表面も裏側もびっしりと毛で覆われた耳ゆえにキャバは生まれたときから死ぬまで生涯垂れ続けるのです。そこで・・・!

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これをつけるだけで今すぐあなたも憧れの垂れ耳に!!!色は黒と茶色があります。ネガイカナエール学園50個限定販売、1980キャバというお求めやすいお値段。今ならこれからの季節に役立つムレムレトール爽やか軟膏もお付けします!

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併せてこちらもいかがですか?

どんどん胡散臭くなってくるドッグスクールなのでした。ユーリ、さっさとやめてよかったね(*^_^*)

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2019年5月24日 (金曜日)

妄想劇場「みにくいアヒルの子パピ」(2)

このお話は前回の続きです。

ユーリはいとこのあゆの手紙を読み始めました。「久しぶり!!ゆうちゃん元気?私は元気です。相変わらず耳は立ってる?私も相変わらず立っています。でもね、ママがいろいろと工夫して私を垂れ耳にしてくれたの!!その成果を写真におさめたので送ります。見てね♪」

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1枚目。

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2枚目。

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3枚目。

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「こんなことまでしなくちゃいけないの!?じゃあ、じゃあ、来週は僕もスクールでこんなのかぶらされたり着せられたり・・・(ワナワナ)」世間知らずで早とちりのユーリは垂れ耳用のかぶりものとドレスをセットで身につけないといけないと思い込んだのです。ユーリはついに決心し台所にいる母親の元へ行きました。

「ママ、僕ね、みんなと違ってもいい、このままでいいから・・・ドッグスクールやめてもいい?」(あゆっちは女の子だからいいけど僕は男だ、あんなひらひらしたカッコできるもんか、それならいっそこのままがいい!!)

ママタミ「まあまあまあ、ようやく吹っ切れたのね!!そうよユーリは今のままで充分可愛くてキャバ村一番のオトコマエよ!さ、そろそろ夕飯にしましょう。ユーリ、お兄ちゃん達を呼んでき・・・・」

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なんということでしょう。母親のママタミの目に映ったのはテーブルに飛び乗りご飯を猛スピードで平らげるユーリの姿でした。スクールで緊張しお昼もろくにのどを通らなかったユーリはとてもお腹がすいていたのです。平らげたあとお皿をペロペロ舐めながら「おかわり!!」と元気に叫びました。

ママタミ「まあまあまあ!!いつもお兄ちゃんやお姉ちゃん達にご飯を取られ食いっぱぐれてはピーピー泣いていたユーリがこんなに立派になって・・(感涙)」

それからのユーリはこれまでと人が変わったように快活になり誰にでも愛想をふりまいておやつをもらいご飯も兄姉達と競って早食いするようになりました。

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ママタミ「よかった・・・本当によかった・・・これでユーリも一人前ね。ユーリは亡くなったひいひいお爺ちゃんにそっくりで、ユーリが生まれたときひいばあちゃんがどんなに喜んだか・・・」

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「えっ。ちょっと待って、そういうことは早く言ってよ・・・!!!」

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衝撃のあまり耳が垂れてしまったユーリなのでした。

おしまい。

番外編はこちら。

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2019年5月21日 (火曜日)

妄想劇場「みにくいアヒルの子パピ」(1)

垂れ耳族の住むキャバリア村に何故か一人だけ立ち耳の男の子が住んでいました。名前はユーリ。モレション家の末っ子です。大きな耳をひらひらと風に揺らしながら歩く姿はとても目立ちます。

「ゆうくんの耳はどうして立っているの?」「その耳はいつ垂れるの?」「どうしてみんなより鼻が高いの?」そう尋ねられても口下手なユーリはどう答えていいかわからずとまどうばかり。ある日思い切って母親に尋ねました。

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「ねえママ、僕は本当にパパとママの子供なの?僕だけみんなと違うよ?」

「まあ何を言うの、あなたは私がお腹を痛めて産んだ大事な子よ!」

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「でも・・・そんなに気になるなら駅前に新しくできたドッグスクールに行ってみる?指導は厳しいけど必ず願いを叶えてくれるって聞いたわ。」

ユーリは新しく駅前にできた「ネガイカナエール学園 キャバリアになりま専科」に入学しました。噂どおりレッスンは厳しくおっとりした性格のユーリはついていくのがやっとです。

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「もっと大きく目を開いて、もっと!!目ん玉飛び出して白目が充血して涙があふれ出るくらいに、そう!!口はもっと口角を上げてへらへらとだらしなく、ヨダレが出るくらい開けっ放しで常に笑顔を忘れずに。ほらそこ!尻尾が落ちてる!振って振って!!」

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ようやく訪れたお昼休憩も気が抜けませんでした。「何を大人しく順番を待ってる!給仕に体当たりして膝カックンしてその隙に皿を奪い取り速やかに食べ終わってにこやかに「お代わり!!」と言いなさい。それができないならきれいに舐め終わった皿と相手を交互に見つめながら「今日はまだ何も食べてない」という表情で演技をするのです。それぐらいできないようでは一人前のキャバにはなれません。ほらまた!尻尾が止まってる!毎日朝晩上下左右に100回尻尾を高速回転させて尻尾の付け根筋を鍛えなさい。もっと速く!遅い!大きく振って振って振ってー!!!」ユーリはフラフラになりながら帰宅しました。

「ユーリ、お帰りなさい。スクールはどうだった?」

「うん・・いろいろと勉強になったよ(来週は垂れ耳実技編だ♪)」

「そうそう、いとこのあゆちゃんを覚えてる?小さい頃よく一緒に遊んだでしょ、あなたと同じ立ち耳の。」

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「あゆっち!?」

「あなた宛に手紙が来てるわよ。」

ユーリはわくわくしながら手紙の封を切りました。

 

続きはこちら。

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2018年9月13日 (木曜日)

「バリバリバリ 王の凱旋」

このお話は前回の続きです。

ここはマタタビフィッシュ王国。
民は暴君パピバラユーリ王の圧政に苦しんでいた。
王は残忍な性格で弟の妻に横恋慕して弟を殺し王座についた男である。

ふんっ。どいつもこいつもバリバリバリってあいつの名前ばかり呼びやがって。
俺様の方がずっと顔も頭もよくてケンカも強いのに。
母ちゃんまで長男の俺様を差し置いて弟のバリバリバリを王に指名するから
邪魔してやったら今度はその赤ん坊を国王にするなんて言い出して。
気に食わないから全部殺してやった!!
Papibarayuri
荒ぶるパピバラユーリ王。


「次期国王はこのフッスーマ・バリバリバリと定める。この宣誓を法と心得よ!」
Shurigami2
この直後息子のパピバラユーリに殺害される。


「あの生意気な弟の嫁のラブキャヴァセーナも鎖につないで一生飼い殺しだ!
さ~てそろそろラブキャバセーナ妃の顔でも見に行こうかな~

「陛下、大変です、ラブキャヴァセーナ妃の姿がありません!!」

「何っ!?」

「鎖を切って逃がしたのは恐らくナンタラ王国の残党。
それとカッパッパ率いる反乱軍が現在こちらに向かっています。
その先頭に立っているのがバリバリバリに瓜二つの若者です!!」

「あのときの赤ん坊が生きていたのか。
ええい、いまいましい、今度こそ俺様がこの手で直接殺す!!」
Papibarayuri2
パピバラユーリ王は愛用の武器「槌鉾チュッパチャップス」を掴んで立ち上がった。
Tuchihoko

フッスーマ・バリバリバリ(デブドゥ)は自分の父がパピバラユーリに殺されたこと
産みの母親が長い間パピバラユーリに幽閉されていた事を知り仇をうつ事を誓う。
「私が集めた枝を燃やしてあの男を焼き殺しておくれ!!」
Kyavasena
長年の幽閉生活ですっかりやつれていたが父が一目惚れした美貌と
気性の激しさは変わっていなかった。

そしてついに戦争が始まった。
暴君パピバラユーリはボディに剣と矢を仕込んだ殺人ルンバ戦車で敵を蹴散らし
バリバリバリ軍はしなるヤシの木の反動を利用して敵地に飛び込む奇襲戦法で
激しい戦いが続いたがとどめを刺したのはバリバリバリだった。
直接対決でバリバリバリがパピバラユーリに放った強烈な爪の一撃が致命傷となり
王は傷口から黴菌が入ってあっけなく命を落としたのである。

こうしてバリバリバリはマタタビフィッシュ国の王になった。
Husumabaribari
「マタタビフィッシュ王国に栄えあれ!!」
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バリバリバリの武勲をたたえ新しく作られた紋章。

恋人のキャバンティカは王の妻となった。
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育ての親の村長の妻モレションママと生みの親のラブキャヴァセーナという
気の強い2人の姑との三つ巴の女の戦いが始まることを彼女はまだ知らない。

「おーっほっほ!!!やっぱりね。この子は初めて見たときから普通の子と違う
高貴な子だと思っていたのよ。私の目に狂いはなかったわ!!」(モレションママ)
バリバリバリ王「母ちゃん・・・恥ずかしいからやめて・・・

おしまい。

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2018年8月24日 (金曜日)

「バリバリバリ 伝説誕生」

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ここはモレション村。
ある日川に生まれたての赤ん坊がどんぶらこどんぶらこと流れてきた。
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赤ん坊の両親を探そうとする村人たちを止めたのは村長の妻モレションママ。
「赤ん坊は子供のいない私達夫婦に神様がくれたプレゼントに違いない。
この子は私が育てる。反対する者は殺す!」


村長の妻の強引な主張により赤ん坊は村長夫妻の子供になった。
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赤ん坊はデブドゥと名づけられ名前の通りおデブでぽっちゃりの青年に成長した。


やがてデブドゥは美しい女戦士キャヴァンティカと出会い恋に落ちる。
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しかしキャヴァンティカにはやり遂げねばならない任務があった。


「あの崖のむこうにあるマタタビフィッシュ王国に我が祖国ナンタラ王国の
伝説の王妃ラブキャヴァセーナが長年幽閉されている。
何としても王妃を救い出し王を倒し祖国の誇りを取り戻す!」
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「わかった。君がそこまで言うなら僕も共に戦おう。必ずや王妃を助け出し
命をかけて君を守る。」デブドゥは愛するキャヴァンティカにそう誓った。


身の軽いデブドゥは得意の抜き足差し足で足音を消して王国の城内に潜入。
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ラブキャヴァセーナの鎖を切って城の外に脱出した。


しかし城の外に待ち受けていたのはマタタビフィッシュ王国最強の兵士
カッパッパであった。「くせ者!!!」
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だがカッパッパはデブドゥの顔を見るなり「バリバリバリーー!!!」と叫び
デブドゥの足元にひざまづく。
「あなた様こそラブキャヴァセーナ妃が長い間待ち続けたご子息・・・
我が国の次の国王になられるフッスーマ・バリバリバリ様でございます!!」


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続きはこちら。


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2018年7月 7日 (土曜日)

七夕キャバ(改)

今日も大雨です。いつになったらやむのやら。。。
今日は七夕なので10年以上前にHPの日記とこのブログとで別々に書いた
「七夕キャバ」を加筆修正していっきに載せてみます。

昔々、民子姫という織物が得意なキャバリアがいました。
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毎日毎日熱心に布を織り続ける民子姫はある日仕事の帰りに
牛つかいの牽牛と出会います

「あら牽牛さん今晩は。遅くまでお仕事大変ね。」
「あなたこそこんなに遅くまで。夜道の一人歩きキャバは危ないですよ。」
牽牛は民子姫を家まで送ってくれました。
「あなたの織る布はとても美しく天女の衣のようだと皆が噂してますよ。」
「あらいやだ牽牛さんたら、そんなホントのことを。」
牽牛は別れ際に民子姫に牛肉の包みをプレゼントします。
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それから数日後・・・。
「牽牛さん有難う!知らなかったわ、あれが本物の牛肉だったのね!?」
民子姫の家はとても貧乏で牛肉はおろか豚肉すら食べたことがなかったのです。
民子姫の母親はちくわのことを「豚肉」と呼び、鶏肉を「牛肉」と偽ってきました。

民子姫「竹輪入りのカレーをポークカレーと呼んでいたの。」
牽牛「へーえ。じゃあ豚のヒレ肉は?」
民子姫「柔らかいカニカマボコよ。」
牽牛「カツ丼は?」
民子姫「竹輪の天ぷらの卵とじよ。」
牽牛「それはそれで美味しそうだなあ。あ、ハンバーグは?」
民子姫「シーチキンが入ってたわ。牛ステーキは鶏のササミ。最高のご馳走よ!」
牽牛「クリスマスのチキンは食べなかったの?」
民子姫「えーと。たぶんあれは笹カマボコのから揚げだったと思うわ。」

初めて本当の牛肉を知った民子姫は同時に恋の味も知ったのです。
2人は結婚し仲睦まじく暮らしていましたが・・・
民子姫は牽牛の育てた美味しい牛肉の虜になり毎日肉を食べては牛のように
食後にゴロンと寝てばかりで織物をしなくなりました。
民子姫は神様の怒りに触れ牽牛と別れさせられてしまいます。

年に一度、7月7日にだけ会うことを許された2人。今日がその日です
この日だけは思う存分美味しい牛肉を食べることができるのです。
でも雨が降ったら2人は会うことができません。
ステーキもしゃぶしゃぶも口にできないのです。
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民子姫「もちろん雨天決行よ!!」

頭上の雨雲を強引に鼻息で吹き飛ばし曇り空にした民子姫は無事に牽牛と再会し
バーベキューをしながら楽しいひとときを過ごしました。
民子姫は牽牛にもらった牛肉を大切に持ち帰りあるものは冷凍し
あるものは切り分けてラップにくるんで冷蔵しミンチにして食べたりと
すっかり主婦モードに入ってしまい仕事どころではありません。
やっと仕事を再開したと思ったら牛のことばかり考えて牛柄の布を織ってしまいます。
これには神様も呆れ顔でした。

ところがこの奇抜なホルスタイン柄が意外にも好評で
「彦星織り」と名づけられたこの布は飛ぶように売れました。
忙しくなった民子姫は寝食を忘れ熱心に布を織り続け、この働きが認められて
民子姫はようやく牽牛と一緒に暮らせるようになりました。
やがて2人の間には可愛い女の子が生まれ、将来は「モーモー娘。」に入れて
輝く星(スター)にさせようと語り合う親バカになった民子姫と牽牛なのでした。

おしまい。

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2018年5月 6日 (日曜日)

連休終了特別企画「猫カフェ物語」

ここはネコビューテー研究所。
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所長のアズキュリーと主任研究員チェリーはとあるプロジェクトのために
休日であるにもかかわらず研究所に顔を出していた。


所長「せっかくの休みなのにごめんね。今日は例のプロジェクトなんだけど」
チェリー「ミノンちゃんの婚活プロジェクトですね。」
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研究所の見習い研究員のミノンが婚活のためメイドカフェでバイトを始めて1ヶ月。
最初は週末だけのバイトだったが本腰を入れて相手を探すからと
現在は研究所を休んでいる。

所長「いっこうに朗報が聞こえてこないのはいいとしてあまりにも連絡がないし」
チェリー「物怖じしない子だからすぐ環境に慣れてうまくやってるはずだけど。」
所長「そうよね。3分居れば3年ぐらい住んでたような顔するはずよ。」
チェリー「ミノンちゃん、まだ1年しか生きてませんけど。」
所長「お約束のツッコミありがとう。2人でこうしていても仕方ないから・・・」
チェリー「メイドカフェにこっそり潜入して様子見に行きましょう!!」
2人は大阪の昭和町のカフェに向かった。

アズキュリー「あのう、ここにミノンちゃんていう子がいると思うんですけど。」
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「え?ミノン?そんな子いたっけなあ・・・。」


「あの子じゃない?ほら、最近床に白い餅がよく落ちてるでしょ。」
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チェリー「え・・・餅??」


「あ、そういえば・・・」
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「あのクロワッサンの横に落ちてるあの子じゃない?」


アズキュリー&チェリー「あ、いたいたー!!!」
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ミノン「・・・・・


アズキュリー「ちょっと、お客さん来たわよ、起きなさい!」
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ミノン「さあて顔でも洗っちゃおうかな~。」


チェリー「何なのそのやる気なさげな接客は!!!」
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ミノン「ああ~かったりぃ~。もっぺん寝よっと。」


ミノン「お菓子持ってきたお客さんが来たら起こしてね~。」
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アズキュリー「・・・・チェリーちゃん帰ろうか・・・。」
チェリー「ええ、帰りましょう、なんか私まで眠くなってきちゃった。」
アズキュリー「私たち何のためにここに来たんだっけ。」
チェリー「あ、赤いハットかぶった昭和町の名物猫のミー子ちゃん見るためです。」
アズキュリー「そうね、そうだったことにしておきましょう。」
2人はとぼとぼと引き返した。


ミノン「あれ・・・聞き覚えのある声がさっきしてたような・・・気のせい?」
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所長とチェリーは作戦を練り直すことにした。
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主任研究員チェリー「今度会ったらケリ入れてやるわ。」

この物語はフィクションです。

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2018年3月23日 (金曜日)

「ミノン研究員」

ここはネコビューティー研究所。
所長のアズキュリー夫人は優秀な助手とともにネコの美の研究を続けている。
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有給休暇を取っていた新人見習い研究員のミノンが1週間ぶりに顔を見せた。
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アズキュリー所長「ミノンちゃんお帰りなさ~い!」


主任研究員チェリー「休暇はどうだった?楽しかった?」
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ミノン「ええ、いろいろ新しい出会いがあって楽しかったです。」
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アズキュリー「そう、よかったわ。初めての見合いに失敗して落ち込んでるんじゃないかと心配してたの。」
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ミノン「ゲホゲホッ!!!所長、知ってたんですか!?」
所長「ええ全部丸ごと。そちらからは言いにくいだろうと思ってこちらから話をふってみたの。」
ミノン「そうなんです、私の力が及ばず・・・・。」
チェリー「気にすることないわよ。1回目でうまくいく方が珍しいんだから。」
所長「それに今回は向こう側の受け入れ態勢ができてなかっただけでミノンちゃんのせいじゃないわ。」
ミノン「本当に丸ごと知ってるんですね

ミノン「そういえばチェリー先輩は1回目の見合いで決まったって聞いてますけど。」
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チェリー「そうなの。白い靴下が似合う女性を1年かけて探してたんだって。」
所長「いろんな趣味の人がいるんだからミノンちゃんの特徴をいかしてどんどんアピールしていけばいいのよ!」

ミノン「私の特徴というと・・・じゃあもう片目もつぶっちゃおうかな~♪」
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チェリー「それじゃ前が見えないでしょ!」
ミノン「冗談ですよ。私だって相手は自分の目で選びたいです。」
所長「よしっ。今からミノンちゃん縁談プロジェクト始動よ、ゴール目指して頑張りましょう。」
チェリー「ガンバロー!!」
所長「ミノンちゃんに素敵な伴侶を。できればお金持ちであわよくば当研究所に寄付を。」
チェリー「そこがゴールなんですね。」

所長「そもそもこの見合い写真が間違ってるのよ。」
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所長「現在のミノンちゃんと全然違うじゃない!!」
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(注:ミノンちゃんは現在体重4.2キロです。)


チェリー「あんなか細い写真ではデブ専のハートをつかむことはできないわ。」
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所長「ロリコンを相手にするにも中途半端な月齢だしねえ。」

ミノン「あのう、私の相手ってマニアとか変態限定なんですか?」
チェリー「変態はお嫌いですか?」
ミノン「変態は嫌です!!」
所長「じゃあ変人まではOKという方向で。それとミノンちゃんはデブじゃないわ。」
チェリー「そうね、デブと言うよりポッチャリ系ね。デブというのは・・・」

所長「顔がデカくて二重アゴで首が太くて全身どっしり・・って誰がデブやねん」
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↑ノリツッコミするアズキュリー所長


このままではアブナイ相手しか現れないかもと危機感を覚えたミノンは
週末の休みを利用してメイドカフェでバイトすることを決めた。
スタッフとは名ばかりで実際はお相手探しの婚活パーティーである。
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この物語はもちろんフィクションですがミノンちゃんは本当の家族を待っています。
気になる方は問い合わせてね~~\(^o^)/

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