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2019年5月21日 (火曜日)

妄想劇場「みにくいアヒルの子パピ」(1)

垂れ耳族の住むキャバリア村に何故か一人だけ立ち耳の男の子が住んでいました。名前はユーリ。モレション家の末っ子です。大きな耳をひらひらと風に揺らしながら歩く姿はとても目立ちます。

「ゆうくんの耳はどうして立っているの?」「その耳はいつ垂れるの?」「どうしてみんなより鼻が高いの?」そう尋ねられても口下手なユーリはどう答えていいかわからずとまどうばかり。ある日思い切って母親に尋ねました。

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「ねえママ、僕は本当にパパとママの子供なの?僕だけみんなと違うよ?」

「まあ何を言うの、あなたは私がお腹を痛めて産んだ大事な子よ!」

Kopapi2

「でも・・・そんなに気になるなら駅前に新しくできたドッグスクールに行ってみる?指導は厳しいけど必ず願いを叶えてくれるって聞いたわ。」

ユーリは新しく駅前にできた「ネガイカナエール学園 キャバリアになりま専科」に入学しました。噂どおりレッスンは厳しくおっとりした性格のユーリはついていくのがやっとです。

Kopapi3

「もっと大きく目を開いて、もっと!!目ん玉飛び出して白目が充血して涙があふれ出るくらいに、そう!!口はもっと口角を上げてへらへらとだらしなく、ヨダレが出るくらい開けっ放しで常に笑顔を忘れずに。ほらそこ!尻尾が落ちてる!振って振って!!」

Kopapi4

ようやく訪れたお昼休憩も気が抜けませんでした。「何を大人しく順番を待ってる!給仕に体当たりして膝カックンしてその隙に皿を奪い取り速やかに食べ終わってにこやかに「お代わり!!」と言いなさい。それができないならきれいに舐め終わった皿と相手を交互に見つめながら「今日はまだ何も食べてない」という表情で演技をするのです。それぐらいできないようでは一人前のキャバにはなれません。ほらまた!尻尾が止まってる!毎日朝晩上下左右に100回尻尾を高速回転させて尻尾の付け根筋を鍛えなさい。もっと速く!遅い!大きく振って振って振ってー!!!」ユーリはフラフラになりながら帰宅しました。

「ユーリ、お帰りなさい。スクールはどうだった?」

「うん・・いろいろと勉強になったよ(来週は垂れ耳実技編だ♪)」

「そうそう、いとこのあゆちゃんを覚えてる?小さい頃よく一緒に遊んだでしょ、あなたと同じ立ち耳の。」

Kopapi6

「あゆっち!?」

「あなた宛に手紙が来てるわよ。」

ユーリはわくわくしながら手紙の封を切りました。

 

続きはこちら。

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