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2018年7月 7日 (土曜日)

七夕キャバ(改)

今日も大雨です。いつになったらやむのやら。。。
今日は七夕なので10年以上前にHPの日記とこのブログとで別々に書いた
「七夕キャバ」を加筆修正していっきに載せてみます。

昔々、民子姫という織物が得意なキャバリアがいました。
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毎日毎日熱心に布を織り続ける民子姫はある日仕事の帰りに
牛つかいの牽牛と出会います

「あら牽牛さん今晩は。遅くまでお仕事大変ね。」
「あなたこそこんなに遅くまで。夜道の一人歩きキャバは危ないですよ。」
牽牛は民子姫を家まで送ってくれました。
「あなたの織る布はとても美しく天女の衣のようだと皆が噂してますよ。」
「あらいやだ牽牛さんたら、そんなホントのことを。」
牽牛は別れ際に民子姫に牛肉の包みをプレゼントします。
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それから数日後・・・。
「牽牛さん有難う!知らなかったわ、あれが本物の牛肉だったのね!?」
民子姫の家はとても貧乏で牛肉はおろか豚肉すら食べたことがなかったのです。
民子姫の母親はちくわのことを「豚肉」と呼び、鶏肉を「牛肉」と偽ってきました。

民子姫「竹輪入りのカレーをポークカレーと呼んでいたの。」
牽牛「へーえ。じゃあ豚のヒレ肉は?」
民子姫「柔らかいカニカマボコよ。」
牽牛「カツ丼は?」
民子姫「竹輪の天ぷらの卵とじよ。」
牽牛「それはそれで美味しそうだなあ。あ、ハンバーグは?」
民子姫「シーチキンが入ってたわ。牛ステーキは鶏のササミ。最高のご馳走よ!」
牽牛「クリスマスのチキンは食べなかったの?」
民子姫「えーと。たぶんあれは笹カマボコのから揚げだったと思うわ。」

初めて本当の牛肉を知った民子姫は同時に恋の味も知ったのです。
2人は結婚し仲睦まじく暮らしていましたが・・・
民子姫は牽牛の育てた美味しい牛肉の虜になり毎日肉を食べては牛のように
食後にゴロンと寝てばかりで織物をしなくなりました。
民子姫は神様の怒りに触れ牽牛と別れさせられてしまいます。

年に一度、7月7日にだけ会うことを許された2人。今日がその日です
この日だけは思う存分美味しい牛肉を食べることができるのです。
でも雨が降ったら2人は会うことができません。
ステーキもしゃぶしゃぶも口にできないのです。
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民子姫「もちろん雨天決行よ!!」

頭上の雨雲を強引に鼻息で吹き飛ばし曇り空にした民子姫は無事に牽牛と再会し
バーベキューをしながら楽しいひとときを過ごしました。
民子姫は牽牛にもらった牛肉を大切に持ち帰りあるものは冷凍し
あるものは切り分けてラップにくるんで冷蔵しミンチにして食べたりと
すっかり主婦モードに入ってしまい仕事どころではありません。
やっと仕事を再開したと思ったら牛のことばかり考えて牛柄の布を織ってしまいます。
これには神様も呆れ顔でした。

ところがこの奇抜なホルスタイン柄が意外にも好評で
「彦星織り」と名づけられたこの布は飛ぶように売れました。
忙しくなった民子姫は寝食を忘れ熱心に布を織り続け、この働きが認められて
民子姫はようやく牽牛と一緒に暮らせるようになりました。
やがて2人の間には可愛い女の子が生まれ、将来は「モーモー娘。」に入れて
輝く星(スター)にさせようと語り合う親バカになった民子姫と牽牛なのでした。

おしまい。

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