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2014年3月 4日 (火曜日)

「猫バッグの女」

火曜ブログ劇場「相棒 ~猫バッグの女~」絶賛公開中!!

女は男の死体を山中に埋めた。
「ふふ。ついに始末したわ。これでオッサンと煙草の匂いから開放される!!」
女は勝ち誇ったように笑った。
数日後。男の死体が発見されたが犯人の手がかりは全くつかめなかった。
「絶対にわからないわ。だって私は地味な女。」
女の風貌は地味で目立たなかった。
いつも黒っぽい服を着て化粧もパーマも施していない平凡な中年女性。
恐らく彼女とすれ違っても誰の記憶にも残らないであろう。
何食わぬ顔で葬儀をすませたのち女は自宅でひっそりと暮らした。
「さーて次は犬でも飼ってお散歩に行こうかな~♪」

しかし思わぬところからほころびが生じた。目撃者が現れたのである。
事件当日山から下りてきた車を目撃したと言う中年女性の証言は
車種はわからない暗かったので中に乗っていた人間の顔も人数も見ていない
というきわめて曖昧なもので到底捜査の役には立たないと思われたが
どんなささいなことも気になって追求するベテラン警部Sは
「明るい色の猫型バッグが目に入った」という部分にひっかかりを感じた。

「その猫の形をしたバッグというのは現在ご婦人方の間で流行していて
どこでもよく見かけるバッグなのでしょうか?」
「さあ・・・。あ、でもうちのお隣の奥さんが似たようなバッグを持っていました。
いつも地味な格好をしているのに珍しいなと思って尋ねたら
お友達にもらったので使い始めたのと言ってました。」
「ほう。お隣の奥様ですか・・・。」
証言した中年女性は犯人の女の隣の住人だった。
服装が地味なため明るいピンクのバッグが浮き立って見えてしまったのである。

女は自分に捜査の手が伸びているのに気づいていた。
「大丈夫、こんなバッグどこにでも売ってるわ。変に隠したら余計に怪しまれる!」
しかしここで大きな誤算が生じた。
女宅に聞き込みに現れたのはベテラン警部Sでもその同僚の相棒Kでもなく
前相棒のミッチー刑事だったのである。
「うそっ・・・・ミッチー!!!」
「チャオ!!○○ベイベー、僕の車でドライブしませんか?」
「喜んでぇぇぇぇ!!!lovely
女は猫バッグを小脇にかかえいそいそと車に乗り込んだ。
「あの、よろしかったらサインしていただけませんか?このバッグに。」
「もちろん♪あ、しまった、ペンを仕事場に置いてきちゃった。
ごめんなさい、ちょっと途中で立ち寄ってもいいかな?」
「ええもちろん!」

そうしてミッチー刑事が仕事場(警察署)からペンを持って出てくるのを
車の中で待っているとき女は身柄を拘束され逮捕された。
女から預かった猫バッグをミッチー刑事が鑑識に回したのである。
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「出ました。血痕と土が。恐らく現場で付着したものと思われます。」

女は素直に自供し罪を認めた。
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女はこんなに早く見つかってしまったのは残念だったが
ミッチー刑事が律儀に約束通り猫バッグにサインをしてくれたので
早く出所して再び猫バッグを手にしようと模範囚になったということである。

おしまい。もちろん完全フィクションです。長くてゴメンねcoldsweats01

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