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2006年12月13日 (水曜日)

新連載。

本年度最後の連載笑説は「ひねくれ民子の一生」。
ちょっとひねくれた性格の主人公民子のちょっとへんてこな一生を描きます。
今回はたぶん文章が長いです。ゆっくり読んでね!
あらかじめお断りしておきますがこの物語のモデルは私ではありません(^_^;)

「ひねくれ民子の一生」第一話。

民子は子供の頃から少しひねくれたところのある子だった。
自分の気持ちを素直に人に伝えられず、そのために損ばかりしていた。
小学3年生のとき友達のM子ちゃんが持っていたお人形が欲しくて欲しくて
夢にまで見るほどだったのにそれを言うことができず
ある日M子ちゃんに「民ちゃんにこのお人形あげるー!!」と言われ
民子は嬉しさのあまり「そんな人形嫌い!!欲しくない!!」と言って
人形を突き返しそのまま自宅に戻ってしまった。

また中学2年のとき初めて異性に告白されて
相手がずっと片思いしていたS君であったことに狂喜のあまり
「S君なんて私のタイプじゃない!!」と口走ってしまい
彼女の初恋は一瞬にして終わりを告げてしまった。

民子は間違いと気づいても自分の前言を撤回したりできない困った性格だった。
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やがて学校を卒業した民子は地元の企業に就職した。
その近づきがたい雰囲気のせいか民子にはなかなか友達ができなかった。
ようやく親しくなれた友人たちも結婚退社で次々と去ってゆく。
もちろん民子には一度も恋愛経験がなかった。

「いいのよ。恋愛なんて柄じゃないし。ずっとここで定年まで働いて
永年勤続表彰されてハワイに招待されて空港でお姉さんにレイをかけてもらうのよ!」

しかしそんな彼女にもついに恋のチャンスが訪れた。
民子にアプローチしてくる男性が現れたのである。
民子が入社したときから密かに憧れていた同僚の納斗(ないと)である。
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納斗「民子さん、あなたの眉毛が大好きです。僕とつきあってもらえませんか・・・?」

民子「ええええええーーーーっ!!!!?」

「そ、そんな、夢みたい、納斗さんが私を・・・?そんなことって・・・・
何かの間違い、私をからかってるの?ううん、彼はそんな人じゃないわ。
でもでも付き合うだなんてそんな、もし付き合って本当の私を知って幻滅されたら・・・
それならいっそ片思いのほうがまし・・・でもでもそんなもったいない、
いっぺんくらいデートしてみたら・・・ああああ。でもでも。どうしよう~~!?」

緊張に顔をひきつらせる民子に納斗は穏やかに話しかけた。
納斗「返事は今すぐじゃなくていいからゆっくり考えて・・・」
その言葉をさえぎるように民子は大声で叫んだ。
「いいえっ!!!今すぐお返事するわ。私はあなたと正反対の人がタイプなの。
悪いけど他をあたってちょうだい。さようならっ!!!」

納斗は民子の表情をじっと見て、「わかった・・・」と言って背中を向け去っていった。
こうして再び民子の恋は終わった・・・・。

つづく・・・。

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