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2006年6月18日 (日曜日)

「野菊(糞)の墓」3

恋人よりもトイレを選んだ男、健太。
そのため彼は2人の女性に見捨てられようとしていた。
しかし捨てる神あれば拾う神あり。迫り来る便意と懸命に戦いながら
トイレの順番を待つ健太に一人の女性が声をかけてきた。

「あんた何やってんの?非常事態なんだからこんな所に並んでないで
砂浜でもどこでも行って野グソすればいいじゃないの。」
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健太「そ、そんなこと僕には・・・・(ブルブル)」
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「あらま。いいところの坊ちゃんなのね。それじゃこっちにいらっしゃい。
女子トイレが空いてるわ。カギが壊れてるけどあたしが見張っててあげるから!!」

健太「あ、ありがとう(ピュー)!!!」

女は口は悪いが親切だった。ようやく用を足し終えてトイレから出てきた彼は
いつもの紳士に戻っていた。
健太「どうもありがとう、助かったよ。ところで君の名前は・・・?」
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「あたしの名前は小珠(こたま)。でもみんなはクロちゃんて呼ぶわ。」
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健太「クロちゃんか。可愛い名前だね・・・・。」


半年後。


民子と妙子のところにこんな葉書が届いた。
健太と小珠(こたま)の結婚通知である。
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民子「ねえねえ、この葉書届いた?」
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妙子「届いたわよ。よかったね。2人してか弱い男性を捨てたとあっては
   寝覚めが悪いと思ってたけどいい人が見つかって安心したわ。」
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民子と妙子はあれ以来すっかり仲良くなりこうしてときどきランチを楽しんでいた。

民子「彼のお腹は私が守りますって・・・これってマジ?」
妙子「ギャグで結婚する人はいないから本気なんじゃないの?」
民子「そういえば腹巻きみたいなカッコしてるし。私は愛の胃腸薬ですってか!?」
妙子「・・・・・・(肩を震わせる)」
民子「たえちゃん、どうしたの?」
妙子「・・・・パッパラパッパパッパラパッパパーパラパッパー・・・・」
民子「ラッパのマークの!!正露丸!!!」
妙子「そうか、彼は整腸剤と結婚したってわけね。」
民子「新婚だから甘くて飲みやすい黒い糖衣錠~♪」
妙子「水が変わっても大丈夫、海外旅行のお伴に忘れずに!!」
民子「私は愛の常備薬~ギャハハハハ!!!!」
妙子「ちょっと民ちゃん、ウケ過ぎ!」
民子「たえちゃんこそ・・・・ヒーッヒッヒッヒッ(バンバン)!!!!」

2人の笑い声はいつまでも続いた。
女というのは恐ろしい。
ついこの間までは健太をめぐる恋のライバルとして火花を散らしていたというのに
今や健太は2人の笑いのネタであり、その妻のこたまに至っては勝手に
「ラッパのマーク」という名前をつけられ2人の爆笑ギャグになってしまった。

ともあれ信頼できる生涯の常備薬を得た健太と
終生の友人を得た民子と妙子はそれなりに幸せになれたのだった。

めでたしめでたし。

この物語はフィクションであり、6月11日の日記の続きです。


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コメント

あっ!クロちゃんだぁ~(笑)
「小珠」ときましたか!シットリ可愛らしいお名前ですね♪
「虎弾」とか「固多摩」とかで攻めてくると思ってました~(爆
一番ウケたのは「黒い糖衣錠」!!!
こたま君同様で黒光りを想像して笑っちゃったわ~!!!
こんなに楽しい物語や、風邪をひいても楽しい遊びを思いつく御姉様の頭の中身を見てみたい~♪
私も御姉様のように年を重ねられたらいいなぁ~って思います!
だって、御姉様は周りの皆をハッピーにしてくれるんですもの~♪

投稿: ネコ | 2006年6月20日 (火曜日) 12:06

ラッパのマークのこたまちゃん♪
レディースじゃなくチャイナ風(?)に小珠にしてみました。
小さな珠だから黒い小粒さ~(^O^)
あれは糖衣錠じゃないと臭くて飲めないからね。。

こたまちゃんと健太坊ちゃまの子供は
ヤン坊マー坊こたまん坊~!!!
私の頭をたたいたら空っぽだからペコポコ音がするはずよ~。
ふっふっふ。ネコ様!!
歳を重ねずアホと恥をいっぱい重ねてねん(爆)

投稿: 香苗 | 2006年6月20日 (火曜日) 21:32

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